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国内の都市圏においては、高度成長期に地下水の大量揚水による地盤沈下の影響を受けて膨大な経済的損失を受けました。このため各都市では、法令によって地下水の取水を制限し、地盤沈下現象の抑制は可能となりました。
しかし一方、この地下水の取水制限により、都市の地盤は慢性的ともいえる高い地下水位を保持し、そのことによって、
地震時の液状化現象
、既設地下構造物の浮力現象による損失懸念、土木構造物施工時の湧水対策問題など新たな問題を抱えることになりました。
このような状況下において、
地下水の質的、量的な性状を把握
し、地下水利用を推進する為の地下水涵養及び涵養条件の保全を図りつつ適正な水位を保ちながら、地下水の有効利用を促進する地下水コントロールシステムを構築することは、公益の増進に多大な貢献が出来るものと考えられます。
このシステムによって、地下水を公園や街路樹等への散水に活用したり、屋上緑化・道路等の散水用等に有効活用することにより、都市部で問題となっているヒートアイランド現象の緩和にも役立てることができます。さらに
地震災害時
などの消火、避難時の代替水源等の確保など、危機管理に備えることが可能となります。
このシステムの運用は、自治体によって管理されることが望ましい地下水コントロールセンターの設立によって機能させることが重要と考えられます。当NPOは、
地下水コントロールセンター
の構築を目指して、環境の保全、科学技術の振興を図る活動を行っています。
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